チンパンジーが狂暴ってホント?共食いもするの?共食いをするその理由とは!?
今までに数多くのテレビ番組で動物関連の企画が扱われてきましたが、チンパンジーってとっても頭がよいですよね。
時にはとっても強い力を用いて作業をこなす映像も流れています。
しかしそんな映像や状況を見て、「チンパンジーって狂暴じゃないのかな?」といった疑問が生まれた方も多いのではないでしょうか。
なぜチンパンジーは狂暴なのか、共食いをする理由や事例と共に、チンパンジーの生態も交えながら、解説していきます。
チンパンジーは主に熱帯雨林や山地林に生息しているとされています。
夜間には樹の上で休みますが、その寝床というのは毎日違うようで、その都度新しく作って寝るようです。
雄と雌が複数ずつ含まれた群れを形成しますが、その群れは集合をしては解散してを繰り返しています。
1つの群れを形成する頭数は19-106頭とされていて、かなり振れ幅が大きくあります。
テレビでみている通り頭も良く、蟻塚に棒を指してシロアリを食べたり、石や木を使って堅い果実を割ったり、道具を使って生きることを知っています。
テレビなどで陽気に遊んでいる場面などが多く映っているチンパンジー。
しかしそんな温厚なイメージもあるチンパンジーですが、実は握力は200キロを超える、狂暴な動物でもあるのです。
この章では「本当にあったチンパンジーの話」を紹介していきます。
タイトルが何かに似ているというのは、言わないお約束。( ´∀` )
この先、少々過激な表現が用いられています、閲覧する際にはご注意ください。
アフリカはウガンダの西部に暮らしていた、ンテゲカ・セマタ家族。
自分たちの食糧分と少々のお金を稼ぐほどの作物を育てて暮らしていました。
そしてその上に、腹をすかせたチンパンジーの群れに食料を奪われる恐怖にもさらされていました。
チンパンジーは事件発生の1~2年前からこの家族の家の周りのうろつき、作物を食べあさっていました。
そして事件は起きたのです。
2014年の7月20日、セマタ家のまだよちよち歩くような年齢の、息子ムジュニをさらい、殺害しました。
母親は4人の幼い子供の面倒を見ながらキツイ畑仕事をしていて、母親が子供に背を向けた一瞬に、チンパンジーはムジュニを連れ去ったのです。
同じ村の村人も協力して手助けしましたが、チンパンジーはとても粗暴で、病院に運ばれる最中に、ムジュニは息を引き取りました。
このようなチンパンジーに人が襲われるケースはこれだけではありません。
ウガンダでは人間の子供がチンパンジーに襲われてしまうといった事件が多発していて、同じ地域だけでも3人が死亡、6人ほどが負傷を負っています。
危険な行為を繰り返すチンパンジーをどうにか移動させられないのかという意見が飛び交うが、生物学者はこう語ります。
「ウガンダのチンパンジーの生息地には“空き”がなく、別のチンパンジーの生息地や縄張りに移すと、チンパンジー同士の争いの勃発が予測される。」
そして第二の方法としてチンパンジーの殺害も方法としては上がりますが、やはりその恐ろしさもあるし、そもそもその恐ろしい政策を支持する人がいないでしょう。
前章では狂暴であるという話をしましたが、実はチンパンジー、共食いもします。
実際に共食いをした事例も多数あります。
チンパンジーは先ほど言った通り、ナワバリの意識が強くあるのです。
そのため異なる群れのに所属するチンパンジーの個体について、大きく強く敵意を持ちます。
群れ同士で戦いになり勝敗がつくと、負けた方はそのまま逃げ去ります。
そして本当に恐ろしいのはここからで、そのとき逃げ遅れたこどものチンパンジーを捕まえ、勝利した群れの中まで配分します。
要するに、負けたときに逃げ遅れたチンパンジーを捕まえて、食料にするのです。
まとめ
ここまでチンパンジーの生態について、そして狂暴であることが証明される事例、共食いの事例を解説してきました。
テレビに映るチンパンジーを見ているだけでは想像もつかないような恐ろしい世界で、チンパンジーは生きていくのです。
人間とチンパンジーは98.4%遺伝子が同じであるという研究結果も出ているため、人間とチンパンジーは同じ思考回路を持つ部分もあるかと思われます。
そんな人間に近しい存在であるチンパンジーが「狂暴」であったり「共食い」をしたり…本当に恐ろしい限りです。